CNN: ウクライナ大統領の「政治的に危険な決断」

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領。 写真:CNN

CNNは、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2月5日、ロシアとの紛争勃発からほぼ2年が経った今、未来への道を「再出発」させるため、軍司令官を含む多くのウクライナ指導者を交代させる計画だと述べたと伝えた。

ゼレンスキー大統領はイタリア通信社RAIとのインタビューで「新たなスタートが必要だ」と述べた。 ゼレンスキー氏は「私がこれについて話すとき、私が意味しているのは、軍などの単一分野だけでなく、一連の国家指導者の交代である。 »

ゼレンスキー大統領は誰が後任になるかについて明確な情報を明らかにしなかったが、ウクライナ指導者の発言は同国軍司令官ワレリー・ザルージニ将軍の将来についての憶測が広がる中で出た。 CNNは、2人の間の意見の相違は何か月間も醸成されてきたが、昨年末に激化したようだと指摘した。

2023年11月、ザルジニ将軍は戦場の状況を「膠着状態」と呼び、ウクライナ大統領副首席補佐官は戦争に関するこうした発言はロシアに利益をもたらすだけではないと厳しく批判した。

最近では、ウクライナがさらに兵力を動員すべきかどうかを巡って両首脳の意見が対立した。 ウクライナ軍司令官は最大50万人の追加兵力を動員することを提案したが、ゼレンスキー大統領はこれに反対した。

昨年6月に始まったウクライナの反攻は、ロシア軍を支配地域、特にウクライナ南部から追い出すことを目的としている。 ウクライナ軍はオリヒフの町からアゾフ海まで南進し、それによってモスクワ軍を遮断し、ロシアとクリミアを結ぶ橋を封鎖することを目指した。

しかし、キエフの成果は控えめであり、この進歩の欠如により、12月下旬、ザルジニ将軍と数人のウクライナ軍司令官が大規模な動員活動を呼びかけた。 この提案は現在、ウクライナ議会に提出されている。

内戦開始から2周年が近づく中、ウクライナは存続するために多くの面で苦戦している。 西側兵器と資金援助が枯渇する中、ロシア軍は前線で防御を続けるウクライナ軍に対抗する。 ウクライナ軍も数と兵力がますます劣勢になっている。

ザルージニー将軍は、解任予想の報道が浮上した先週に掲載されたCNNの独占論評の中で、ウクライナは「自らの政治的緊張と格闘している」ため、主要同盟国からの軍事援助削減に適応しなければならないことを認めた。 ザルジニ氏はまた、昨年10月以降の中東における発展が他の地域でも国際的な注目を集めていると指摘した。

解説ではまた、ウクライナ戦線の状況を陣地制圧をめぐる戦い、つまり戦場での消耗と機動力の制限を特徴とする戦争であると説明している。 しかし、記事はザルジニ氏とゼレンスキー大統領との関係には触れていない。

ゼレンスキー大統領は数日中にザジニ将軍の解任を発表するとみられているが、ウクライナ大統領報道官セルヒイ・ニキフォロフ氏は先週CNNなどのメディアに対し、ウクライナ軍が解雇されようとしているという噂は誤りだと語った。

ゼレンスキー氏は国防相と数人の国防副大臣を交代させたが、ザジニ将軍の辞任は2022年2月にロシアが軍事作戦を開始して以来最大規模の軍再編となる。

CNNによると、ザジニ氏の解任はゼレンスキー大統領にとって政治的にもリスクのある行動となる。 キエフ社会学研究所が昨年12月に発表した世論調査によると、ウクライナ国民の88%がザジニ将軍を支持しているのに対し、ゼレンスキー大統領を支持しているのは62%だった。

john

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