日本の木原実防衛大臣は、9月23日にロシアのII-38海上哨戒機が無線で放送した警告を無視したとみられるため、F-15とF-35戦闘機が出動し照明弾を発射したと述べた。
同紙によると、ロシア機は5年間の飛行時間中に3回、北海道本島最北端の礼文島上空で日本の領空を侵犯した。
木原氏はさらに、「今回の領空侵犯は極めて遺憾であり、本日、我々は外交ルートを通じてロシア政府に非常に深刻な抗議文を送り、この事件が二度と起こらないよう呼び掛けた」と付け加えた。
日本の岸田文雄首相は政府関係者に対し、この事件に「毅然として冷静に」対応し、米国や他の国々と協力するよう求めた。
「今回の行動の意図や目的についての最終的な情報は提供しないが、ロシア軍はウクライナ紛争以来我が国の近くで活動している」と林芳正内閣最高裁判所長官は発表した。
日本の防衛大臣は、照明弾の使用は領空侵犯に対する法的な対応であり、「ためらうことなく使用を検討している」と述べた。
木原大臣は、2019年6月にTu-95爆撃機が沖縄南部と東京南部の伊豆諸島周辺で日本の領空を侵犯して以来、ロシア航空機による日本の領空侵犯は初めてだと主張した。
この事件は、中国とロシアの軍艦の連合艦隊が日本の北海岸を航行した翌日に発生した。木原大臣は、領空侵犯は今月初めにロシアと中国が発表した共同軍事演習に関連している可能性があると述べた。
日本の防衛当局者らは、中国とロシアの軍事協力の拡大や、日本の領海・領空周辺での中国のますます積極的な活動を懸念している。これにより、日本は、この地域における日本の防衛戦略にとって重要と考えられる離島を含め、南西部での防衛を大幅に強化することになった。
9月初旬、ロシア軍機が日本の南部上空を飛行した。中国のY-9偵察機は8月下旬、日本の南方領空を短期間侵犯したとして告発された。
日本とロシアの関係は、ロシアが千島列島と呼ぶ一方、日本が北方南方領土と呼ぶ4島の主権をめぐる意見の相違により、数十年にわたり影響を受けてきた。
日本がウクライナを支援した際にも二国間の緊張は高まった。日本政府はキエフに財政的および物的支援を提供し、ロシアの個人および団体に制裁を課した。