日本はロシアへの輸出禁止品目のリストを拡大した。 (イラスト写真:TASS) |
これにより、8月9日からは自動車や光学機器など758品目に対して追加禁止が適用されることになる。 禁止リストには、エンジン容量1,900立方センチメートルを超える新車および中古のガソリン車およびディーゼル車、電気自動車、ハイブリッド車(ガソリンと電気の両方で走行する)、大型車用のタイヤなどのスペアパーツが含まれている。 輸出禁止リストに追加された他の品目には、ロシアの産業活動を維持するために使用される可能性のある鉄鋼などの金属、ボイラー、繊維などが含まれる。
ロシアが2022年2月末からウクライナで軍事行動を開始したことを受け、軍事利用の可能性がある半導体、工作機械、ロボットなどの他の必需品の輸出も禁止された。
ロシアで人気の日本中古車も輸出禁止品目拡大リストに含まれる。 日本の財務省によると、2022年には合計約20万台の日本中古車がロシアに輸出され、前年比30%増加する見込みだ。
これまで日本は、1台600万円(4万2000ドル)以上の高級トラックや乗用車のロシアへの輸出を禁止していた。
日本の経済産業省は、今回の禁止措置により、今年の対ロシア製品輸出は2021年に比べて約20%減少すると推定している。
ロシアへの輸出禁止品目リストの拡大は、先進国グループ(G7)首脳らが2023年5月の広島サミットで制裁強化に合意し、ロシア側と合意したことを受けて、日本政府が触発した動きとみられている。 これに先立ち、8月2日、日本の経済産業省は、ウクライナ戦争危機に関連した現在の国際情勢を理由に、ロシアへの輸出禁止品目リストを拡大する計画を発表した。
これまで米国と欧州連合(EU)はロシアへの自動車輸出規制を拡大してきた。
最近の声明で、ロシア政府は日本に対する「報復措置」を検討していると述べ、一方ロシア外務省は日本の処罰は「非常に消極的」であると考えていると指摘した。 クレムリンはこれまでの制裁や、ウクライナ情勢をめぐって日本政府がロシア政府に課した「非友好的な態度」に対抗して、これまでに約400人の日本の国会議員を「ブラックリスト」に登録していた。 さらに、ロシアは岸田文雄首相を含む数十人の日本の高官にも入国禁止措置をとった。