日銀政策当局者が短期金利を0%から0.1%の範囲に維持すると発表したことを受け、4月26日、日本円は1ドル=約158円という34年ぶりの安値水準まで下落した。
アナリストらによると、日銀の発表は部分的に日本の通貨安につながっており、市場関係者は日米金利差が次回も残る可能性があると見ている。
日本の国営放送であるNHKは、国内のビジネスリーダーらが中央銀行に政策を調整するよう求める声が高まっていると報じた。 多くのサービス業企業は、円安が日本人観光客にとって頭痛の種となっている一方、外国人観光客にとっては恩恵を受けていると不満を漏らしている。
「さくらんぼの国」は現在、5月6日までの休暇を楽しんでいます。 NHKは旅行会社JTBの調査を引用し、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準の90%にあたる約2,330万人の日本人がこのホリデーシーズンに旅行すると予想されていると伝えた。 しかし、回答者の70%以上は宿泊旅行を避けた。
小売サービス業界では、スーパーマーケットチェーン「アキダイ」の秋葉弘道社長は、円安が日本人の食生活に悪影響を及ぼしていると述べた。 同氏は、飼料や肥料を輸入する必要があるため、地元の食品も影響を免れないと指摘した。 同時に、交通費、公共料金、そしてほとんどの農産物のコストは急速に上昇しており、止まる気配はありません。
秋葉氏は、業界関係者は以前はマイナス金利を廃止すれば状況は楽になると考えていたが、今では状況はさらに悪化するようだと述べた。
鈴木俊一財務相は23日午前の記者会見で、外国為替市場の過度な変動に対応するため、いかなる手段も排除することなく適切な措置を講じていくと改めて表明した。 鈴木大臣は、日本政府は外国為替市場の動向を注視しており、他国の通貨当局と緊密な連絡を維持していると述べた。
日銀の上田和夫総裁は4月26日の記者会見で、円安は日本のコアインフレ率に大きな影響を与えていないと強調した。 同氏は日銀が当面は緩和的な金融政策を継続すべきとの考えを改めて示した。
また、上田氏は、円安による商品価格全体への影響が無視できない水準に達した場合には、それを考慮する、あるいは日銀の金融政策決定の基礎として利用する可能性があると述べた。
ただ、日銀総裁の発言は円安抑制を促す強力なシグナルとはみなされず、一部投資家が円売りを誘った。