日本のインフレ率は40年ぶりの高水準に達しており、中央銀行に対する大規模な景気刺激策の撤回を求める圧力が高まっている。 日本の内務省が12月23日に発表したデータによると、11月の消費財価格はエネルギーコストの上昇もあり、1981年以来の速いペースで上昇した。
先月、同国のコア消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.7%上昇し、15カ月連続の上昇となった。 米国や英国などでは記録的なインフレ水準を下回っているものの、日本のインフレ率は依然として日本銀行(日銀)の長期目標である2%を上回っている。
インフレを防ぐために今年金利を大幅に引き上げた米国や他の国とは異なり、世界第3位の経済大国はその傾向に逆行し、経済成長などインフレを刺激するために金利を極めて低い水準に維持し続けている。
日銀の黒田東彦総裁は12月20日、日本経済は多くの不確実性に直面しているため、必要に応じて金融政策をさらに緩和することを躊躇しないと述べた。 黒田総裁は、来年のインフレ率は2%を下回ると予想されるため、中銀は景気刺激策を撤回する計画はないと述べた。
12月23日、日本の東京の商店街は人でいっぱいだった。 写真:ロイター
日銀は基準金利を据え置くほか、10年国債の金利帯を現行の0.25%から0.5%に引き上げる。 日銀はまた、債券買い入れ額を現行計画の7.3兆円から月額9兆円(約675億ドル)に大幅に増額すると発表した。
日銀の発表後、日本円の価格は即座に上昇した。 みずほ銀行(日本)のアナリストは、「市場が日本と米国の金融政策の逆転を目撃したら、円の価値がドルに対して急速に上昇することに投資家は心の準備をしておくべきだ」と警告している。
しかし、毎日新聞によると、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(日本)のチーフ投資ストラテジスト、藤戸則弘氏は、たとえ日銀が否定したとしても、これは明らかに「金利上昇」を目的とした動きであると述べた。
ストラテジストの藤戸氏は、日銀の驚くべき動きについて「黒田総裁は、任期満了の2023年4月までに日銀が超緩和的な金融政策を放棄する道を切り開いていると言えるだろう」と述べた。
12月23日の取引では、日経225指数(日本)が1.03%下落、ハンセン指数(香港・中国)が0.3%下落、上海総合指数(中国)が0.28%下落するなど、アジアの主要指数が下落した。 、S&P/ASX 200(オーストラリア)は0.252%下落し、コスピ(韓国)も1.83%下落しました。
報道機関によると ロイター, 米国の景気回復に関する楽観的な指標を受けて、アジアの株価は下落したが、ドルは上昇した。 IGオンライン・トレーディング・プロバイダー(英国)の市場アナリスト、トニー・シカモア氏は、新たな米経済指標を受けて、2023年のさらなる金融引き締めがインフレ抑制の鍵となるとの懸念が高まっていると述べた。
投資家は、米連邦準備制度理事会(FED)が金利を引き上げ、その金利を予想よりも長期間維持し、景気後退に陥る可能性が高まるというシナリオを懸念している。 FRBは今週、金利が2023年末までに5%から5.25%の範囲に達する可能性があり、2024年まで金利を引き下げるつもりはないと述べた。