JRグループ6社のうちの1つであるJR西日本は、同社が運営する鉄道路線で重労働を行うための巨大な人型ロボットを正式に配備した。
現在名前が明かされていないこのロボットは、JR西日本によって「鉄道インフラと設備を維持するための多機能装置」と説明されている。
このロボットは、JR西日本がロボット技術開発会社の人機一体と情報技術・エレクトロニクスソリューションを提供する日本信号株式会社と協力して開発した。
JR西日本のロボットは、SF映画に出てくる巨大ロボットに似た形状で、観察の目となる2台のカメラと重作業用の2本の大きなアームを備えた特徴的な顔が特徴だ。
鉄道クレーンに取り付けられたロボットは最大 12 メートルの高さに達することができ、クレーンの下の制御室に座っているエンジニアによって制御されます。
ロボット制御エンジニアは、仮想現実メガネを使用して、ロボットの目に取り付けられたカメラからの画像を直接観察します。オペレータが首を回すとロボットの視野角が自動的に変わり、揚力や油圧システムなどのパラメータもオペレータの視野に完全に表示されます。
このロボットは、架空送電線にアクセスし、修理、サービス、メンテナンス作業を実行するように設計されています。最大40kgまでの物体を持ち上げることができ、鉄道設備の輸送に適しています。
ロボットアームにはチェーンソーも装備されており、電力ケーブルに絡まった木を伐採したり、線路上の障害物を除去したり、信号灯や塗装を交換したり、標識や高架鉄道インフラを修理したりすることもできる。
JR西日本によると、このロボットは鉄道インフラの保守作業における人手不足に対処し、高所で作業する際の感電の危険を回避することで作業員の安全性を高めることを目的としている。
「機械化は、感電や転倒による労働災害を防止するという会社の目標に大きく貢献します。従業員の安全確保に貢献します」と同社社長の長谷川一明氏は、システム保守作業にロボットを活用する目的を説明する。
「将来的には、すべてのインフラ保守活動に機械を使用し、日本の労働力不足の解決策となることを望んでいます。」と彼は言いました。
JR西日本のロボットがシステムの保守や労働災害の削減に効果的であることが証明されれば、日本の他の鉄道会社も同様の機能を果たす同様のロボットを自社で開発する可能性がある。