日経アジアは、この地域における米国の緊密な同盟国として、日本は先月、ウクライナに55億ドル相当の追加金融援助を提供することを約束したと報じた。 日本の首相官邸によると、東京はキエフに6億ドルの支援を提供し、また数億ドルの緊急人道援助も提供した。
しかし軍事面では、これまで同国は防弾チョッキやその他の非致死性装備品のみをウクライナに送っている。 現在の規制により、日本は戦闘機、装甲車両、ミサイルを共同兵器生産・開発プロジェクトに参加している国にのみ移転できる。
これに関連して、日本政府と与党自民党(自民党)は、武器輸出の対象となる国の数を増やすという考えを提案した。 これらの変更により、軍事紛争に関与している国々は東京から武器を受け取ることができるようになる。
2022年12月に最近改定された国家安全保障戦略によると、防衛輸出規制は「見直しが検討される」としている。
岸田文雄首相も先週、武器輸出に関するルール変更を議員らに呼びかけた。 同氏は、「軍事輸出の拡大は重要な政策手段となり、国際法に違反する攻撃に直面している国々を支援するのに役立つだろう」と述べた。 »
この呼びかけは、日本が世界の主要先進国(G7)の首脳を広島に迎える準備を進めている中で行われた。 来年5月に予定されている首脳会談は、日本が外交力を発揮し、ウクライナ支援諸国間の統一戦線を強化する機会となるだろう。
軽兵器から始めた後、米国および多くの西側諸国は、戦車、歩兵戦闘車、装甲車両、先進的な防空システムなどの重兵器をウクライナに供給し始めた。 より強力な武器をキエフに送るという決定は、ロシアとの関係においてウクライナを支援するための統一戦線を構築したいという願望が、多くの国でロシアを刺激するのではないかという懸念を克服したことを示している。
しかし、現在の武器輸出規制により、日本は外交交渉を主導する立場が弱いのではないかとの懸念が生じている。 岸田首相はG7首脳の中で唯一ウクライナを訪問していない。
1990年代初頭の湾岸戦争中、日本は米国主導の有志連合に130億ドルを拠出したが、戦争には自衛隊を派遣しなかった。 これを受けて日本政府の「統制外交」政策に対する批判も出ている。
岸田首相は「東アジアは第二のウクライナになる可能性がある」と繰り返し警告してきた。 同氏は、対ロシア制裁と軍事面での西側諸国との緊密な協力が、このシナリオを防ぐ有効な手段となると信じている。
佐藤正久議員は今週初めの声明で、日本で予期せぬ事態が発生した場合、日本の潜在力はニーズを満たすには程遠いため、日本政府は他国からも武器や弾薬の援助を提供する必要があると述べた。
「他国が危機に陥っているときに、我々が援助を提供しないのに、日本は援助を求めることができるのか?」と政治家は尋ねた。 佐藤氏は日本に対し、多数のミサイル発射システムをウクライナに送るよう要請した。
一方、自民党議員で元防衛大臣の小野寺五典氏は、武器輸出を促進するために同じ考えを持つ議員らと非公開の会合を開催した。
4月の地方選挙後、日本政府と自民党連立与党もこの問題に関する正式な議論を開始すると予想されている。 しかし、多くの人がこの考えに強く反対しているため、日経新聞は支持者が国民からの圧力に直面すると予想している。 最近発表された日経世論調査によると、回答者の76%が日本がウクライナに武器を供給する必要はないと考えており、賛成しているのはわずか16%である。
日本政府は紛争国に加え、安全保障上の協力関係にある国への武器輸出も検討する。 この移転は、共同兵器生産開発プロジェクトに参加する当事者の範囲を超えるものである。
政策当局者らは日本、英国、イタリア間の防衛プロジェクトなどの枠組みも検討する。 新たな枠組みでは、残る2カ国は日本と共同開発・生産した新世代戦闘機を第三国に自由に輸出できることになる。 現在の規制では、戦闘機には日本の部品が含まれているため、この文脈での武器輸出は認められていない。