LignoSat の木製衛星は体積 10 cm3 で、ネジや接着剤を使わずに日本の伝統的な技術で組み立てられています。
京都大学と日本の木材会社住友林業は、世界初の木製人工衛星「リグノサット」を完成したと発表した。 ジャパンタイムズ 5月29日に報じられた。 この衛星は9月に米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げられ、約1カ月後に日本の「きぼう」実験棟から放出される予定だ。
LignoSat の開発は 2020 年 4 月に始まりました。衛星はマグノリアの木で作られています。この材料は、プロジェクトチームがサクラ、カバ、マグノリアの木材チップを使用して宇宙試験を実施した後、強度と成形の容易さから選ばれました。 住友林業株式会社の山林から木材を伐採しています。
10 cm3 LignoSat は、ネジや接着剤を使わずに日本の伝統的な技術を使用して組み立てられています。 衛星には外部ソーラーパネルも装備されています。 地上試験では、この種の木材が宇宙飛行士や高精度機器や光学機器の健康や安全に害を及ぼさないことが確認されました。
LignoSat プロジェクトは、宇宙空間の乱雑さを排除し、より緑豊かな宇宙活動を促進することを目的としています。 現在の国際規制では、衛星が宇宙ゴミになるのを避けるために、任務を完了した後は大気圏に再突入することが義務付けられている。 従来の人工衛星は、大気圏再突入時に発生する金属粒子による大気汚染のリスクがありました。
一方、木製の人工衛星は大気圏に突入すると燃え尽きるため、この問題は解決される可能性が高い。 「持続可能な資源としての木材の可能性を拡大することは非常に重要です。 私たちの目標は、将来宇宙で人類の居住地を構築するために木材をハイブリッドとして使用することです」と宇宙飛行士の土井隆雄・京都大学教授は語った。
木材の膨張と収縮、内部温度、電子機器の性能、地磁気に関するデータは、打ち上げ後6か月間収集されます。 このデータは京都大学通信局で受信され、2号機LignoSat-2の開発に貢献します。 住友林業は、今回の研究結果をもとに、木材がどのように分解されるのかをナノスケールで解明し、木材の腐朽を防ぐ技術の開発や、屋外建築用の高耐久材料など木材の新たな用途の創出につなげていきます。
ドータオ (それに応じて ジャパンタイムズ)