鹿児島大学病院は、危険な薬剤耐性菌であるMDRアシネトバクターの感染により患者8人が死亡したと発表した。
8月3日、日本の鹿児島大学病院は、危険なMDR薬剤耐性菌アシネトバクターの感染により8人の患者が死亡し、同病院は現在も他の7人の同様の感染症を治療中であると発表した。
鹿児島大学病院によると、2017年4月から2018年4月までに計15人の患者が入院し、このうち5人がMDRアシネトバクターへの感染が判明した。
2016年9月にも、同病院ではアシネトバクターに似た特徴を持つ一種の細菌による感染例が10件受け入れられた。
鹿児島大学病院によると、感染者15人中最大14人がICUで治療を受ける時間があり、この細菌が発見された場所でもあることから、集中治療室(ICU)がこの細菌の発生源である可能性があるという。
2018年4月に入院患者2名が死亡した後、同病院は集中治療患者のマットレス16枚中3枚からMDRアシネトバクター菌を検出した。
上記事件後、鹿児島大学病院は被害者の遺族に謝罪するとともに、同様の事件の再発を防止するため、集中治療室の清掃、消毒、改修を行った。日本の加藤勝信厚生大臣は、同国の当局が法的要件に従って病院を検査することを検討すると述べた。
MDR アシネトバクターは危険な薬剤耐性菌で、肺、血液、その他多くの内臓に重複感染を引き起こす可能性があり、治療が非常に困難になります。この細菌は人間の皮膚や湿気の多い環境の一部の場所に生息できます。現在まで、アルコールによる洗浄がこの細菌を殺す最も効果的な方法であると考えられています。
同様の事件は2009年2月から2010年10月にかけて帝京大学病院でも発生し、MDRアシネトバクターに感染した患者60人中35人が死亡した。 2008年10月から2009年1月にかけて、福岡大学病院ではこの細菌感染症により4人の患者が死亡した。
2017年、世界保健機関(WHO)は、人間の健康にとって最も危険な薬剤耐性菌のリストにアシネトバクターを加えた。
WHOの勧告によれば、患者の体内の薬剤耐性は、抗生物質の過剰または不適切な使用によっても引き起こされます。
したがって、薬剤耐性と闘うために、WHOは、人間と動物に対して、治療法ではなく予防策と、必要な場合にのみ抗生物質を使用することを求めています。日本は、2020年までに病気の治療における抗生物質の使用を2013年のレベルと比較して削減するという目標を設定しています。/