Bニュース業務上の疑問や業務改善のアイデアを従業員同士で共有し、新たなアイデアが生まれやすい環境づくりを目指しています。
東京海上日動火災保険は2024年10月から、若手社員が直接接点のない支店長や部長らに助言する「逆メンタリング」制度を導入する。同社によると、その目的は、従業員に仕事に関する質問や業務改善のアイデアを交換する機会を与えることで、新しいアイデアの創出を促進する環境を作り出すことだという。若手社員が経営者の相談役となる「リバースメンタリング」制度も資生堂や三菱マテリアル、一部の銀行などで導入されている。企業は、若者の意識や問題への敏感さが「イノベーション」の出現に有利な基盤を築くのに利用できると信じています。
東京海上日動は第一弾として、2024年度に新任の部長・支店長の「先生」となる35歳以下の社員を選抜する。これまで若手社員が他部門の責任者と直接話す機会はほとんどありませんでした。この制度により、世代間距離を縮め、年齢や経験にとらわれない意見を組織運営に活かすことができます。ネットワーキングは、新任の部長と支店長の自己紹介から始まり、職歴の概要を説明し、社内掲示板で議論したいテーマについて話し合います。この情報に基づいて、若い労働者は自分の「上司」を選択しますが、直属の上司や以前に連絡があった人を選択することはできません。申請理由を踏まえ、事務局が最終決定します。支店や部門の経営に関する悩みなど、柔軟に話題を変更できます。例えば、若者の視点での働き方や人材育成の手法、職場での人工知能(AI)やソーシャルネットワーク(SNS)の活用などの考え方が語られます。得られた洞察は、部門や支店の活動に適用されます。チャット形式は対面面接とオンライン面接を組み合わせたものとなり、月に1回1時間の面接が予定されています。この制度は全国に適用され、新入社員も対象となります。来年からは対象を全部長と支店長に拡大する。同社が「リバースメンタリング」を選択したのは、人材確保に危機が生じる可能性を懸念したためだ。ベテラン社員や中堅社員の固定観念にとらわれず、若手の発想を活かし、あらゆる世代が働きやすい職場づくりを目指します。こうした環境整備を通じて、退職者を含む離職者の再雇用にも本腰を入れてまいります。