京都大学の研究者らは、2025年に衛星を利用して太陽光発電をマイクロ波の形で地球に送信する試験を行う予定だ。
宇宙で集めた太陽エネルギーを地球に輸送する技術の開発競争が世界中で激化している。 日本では、元京都大学総長の松本博氏が所有する会社がこの技術の研究のリーダーである。 その後、京都大学の篠原直樹教授が研究を続けたと日本経済新聞が5月27日に報じた。
2009 年、篠原氏のチームは気球を使用して 100 フィート (30 m) の距離から地上の携帯電話に電力を伝送しました。 また同年、篠原氏は経済産業省から、ワイヤレス給電方式を開発するプロジェクトの技術審議会の責任者に任命された。 このプロジェクトの科学者らは、2015年に水平方向のマイクロ波電力伝送実験、2018年に垂直方向のマイクロ波電力伝送実験をそれぞれ40メートルの距離から実施し、将来的には1〜5キロメートルの距離で垂直方向の電力伝送を試みる予定だ。
研究チームは現在、2025年に宇宙から地球へ電力を送電する実験を計画している。 小型衛星を使用して、電力は数百キロメートル離れた地球上の受信ステーションに送られます。
宇宙で太陽光発電を集めるというアイデアは、1968年にアメリカの物理学者によって提案されました。 彼らの解決策は、太陽電池を宇宙に送り、高度 36,000 km で発電することでした。 太陽エネルギーは、電子レンジで使用される電磁放射の一種であるマイクロ波に変換され、地上の受信ステーションに送信され、そこで電気に変換されます。 マイクロ波は雲を通って伝わり、時間や天候に関係なく一定の電力を供給します。
研究者らは上記の技術を商業化する方法を模索している。 米国空軍研究所とカリフォルニア工科大学はどちらも大規模なプロジェクトを推進しています。 同様に、中国の重慶大学と欧州宇宙機関も、宇宙から地球に電力を送電する独自の計画を立てているが、エネルギー危機により宇宙での太陽エネルギーへの関心が高まっている。
しかし、コストは依然として大きな課題です。 太陽エネルギーを利用して約1ギガワット(原子炉に相当)の電力を生成するには、大型の太陽電池が必要です。 より高度な技術を導入したとしても、これだけ多くのバッテリーを設置するには、おそらく 71 億ドル以上の費用がかかるでしょう。
ア・カン (それに応じて 日経新聞)