米国の雇用統計が予想を上回り、中国が埋蔵量の購入を停止したため、金は1オンス当たり80ドル以上下落し、2カ月ぶりの安値となった。
6月7日の取引終了時点で、世界の金スポット価格は1オンスあたり2,292ドルで、3%以上下落して83ドルとなった。 セッション中、価格は一時2,285ドルまで下落した。 これは4月初め以来の低水準だ。
一週間全体で、この貴金属は 1% の下落を記録しました。 金の下落はこれで3週連続となる。 前回のセッションでは、市場はオンスあたり 20 ~ 30 米ドルの変動を記録しました。
米雇用統計が予想より良好で、米連邦準備理事会(FRB)が年内利下げに踏み切る可能性が低下したため、相場は下落した。 中国が金準備の購入を停止したというニュースも投資家心理に影響を与えた。
ニュージーランドの金属トレーダー、タイ・ウォン氏は「金価格は米国の雇用統計の影響を受け、中国は金の購入を停止する。価格がこうした影響を吸収できるかどうかが分かるだろう」と述べた。
6月7日、米国労働省は、5月に国内で27万2,000人の新規雇用が増加し、予想の18万5,000人を大幅に上回ったと発表した。この報告もドル価格を押し上げ、米国外の購入者にとって金の価格が上昇したと発表した。
雇用統計の発表後、投資家はFRBの今年最初の利下げ時期の予想を9月から11月に先送りした。 年内利下げの確率も37%にとどまり、48%から低下した。 金利が高いと、金を保有する機会費用が増加します。
昨日の市場に影響を与えたもう一つのニュースは、中国中央銀行(PBOC)が18カ月連続で金を購入し続けた後、準備金としての追加購入を停止したことだった。 中国は現在、世界最大の金の消費国です。 中国人民銀行のオペレーションにより、5月には世界価格が過去最高値の1オンス当たり2,450ドルにまで上昇した。
昨日のアメリカ株式市場でも雇用統計を受けて主要指数が小幅下落した。 S&P500種は0.1%安で取引を終えた。 DJIAとナスダック総合はともに0.2%下落した。
昨日、銀、プラチナ、パラジウムなどの他の貴金属の価格は2─6%下落した。
はーゲーム (ロイター通信、Kitco による)